ベトナム流生け花紹介講座を実施しました。

 12/9(日)ベトナム流生け花紹介講座を西条市総合福祉センターで開催しました。20名の募集枠に対し、多くの方がお申込みをしていただき、今回の講座を楽しみにしていただいていることがとても伝わりました。本当にありがとうございました。
さて、今回講師として技能実習生のトゥイさんにお願いしました。トゥイさんが働いている「尾野農園」の社長と奥様には日頃より西条市国際交流協会の活動にご理解いただくとともに、今回もイベントにご協力いただき、心より感謝申し上げます。
 「生け花」という言い回しはベトナムではしませんが、今回は日本人に伝わるように、フラワーアレンジメントではなく、テーマをあえて「生け花」にしました。当日は3種類のアレンジメントをしてくれました。トゥイさんは日本に来る前にはフラワーアレンジメントを仕事とされていて、本当に手さばきが見事でした。
 またベトナムでは「花」は特別な物で、良くプレゼントする機会があります。特に10月20日はベトナム人にとって特別の日であり、「ベトナム女性の日」と呼ばれています。日本のバレンタインの習慣のようにベトナム人男性は職場でも家庭でも女性に花を贈るそうです。ベトナムと花は切っても切り離せない関係であるがトゥイさんのお話でよくわかりました。
 1つ目の作品の紹介をします。トルコキキョウを使った花束です。昔は赤や黄色を使った花束が主流でしたが、最近ではパステルカラーの花束が多いそうです。周りのラッピングから手作りです。
 2つ目の作品は花かごです。最近では花かごは中国から輸入されているものが多いですがベトナムではお正月の時期になると、こういった花かごを12時間で50個作るくらい忙しいそうです。
黄色い花は「オンシジューム」で、ベトナムでは「ブゥヌゥ」と言われていて、美しい女性が踊っているという意味だそうです。中心に編み込んでいる緑色の葉はココナッツの葉でベトナムではよく使うそうです。
 「日本の生け花は余白の美・空間を大切にし、自然を生かす」と言われているそうですが、逆にベトナムでは、余白を埋めていくというイメージらしいです。
 今回このようなイベントを開催するにあたり、参加されている方の庭にある、松をいただいたり、トゥイさんのご近所の方から葉っぱを頂いたり、地域の方のご協力もたくさんあったと聞いております。本当にありがとうございました。
 最後にトゥイさんがお話した内容がとても印象的でしたので、記載します。
「私は日本に来る前にプライベートで大変なことがあり、日本に来ることは自分にとって特別な意味がありました。もちろん、生活の為にお金を稼ぐことも大事だけれど、日本に来て、勤務先の尾野農園で親切にしてもらい、技能実習生として、日本の進んだ技術・知識を学び、稼ぐこと以上に市民の交流することやまわりの方の優しさなど吸収をすることが多く、本当に特別な意味のある生活に感謝して、これからも一生懸命働きたい。」
 12月も中旬となり、寒い日が続きますが、12月15日午前中は大町公民館にて国際交流カフェを開催し、午後は同じく大町公民館にてフェアトレード講座を楽しく開催していますので是非皆さまの参加をお待ちしております。

~忘れ物のお知らせ~
12月9日のイベントの際に、手袋の忘れ物がございましたので、心当たりのある方は西条市国際交流協会事務局までご連絡をお願いします。
TEL:0897-52-1206